25歳の息子を甲状腺癌の全身転移で亡くしました

#2032
mother

 25歳の息子を甲状腺癌の全身転移で亡くしました。もうすぐ26歳の誕生日、そして五回目の月命日を迎えます。
 高校生の時に突然ステージ4の癌告知を受け、そのあとの時間は彼のやりたいことを最優先として、最期まで家族全員でサポートしてきました。いつか良い治療法ができて、何とか持ちこたえることができるかもしれないという希望で治験も試しましたが、願いはかないませんでした。
 病気のことで特別扱いされたくない、という本人の希望があり、ごく少数の人にしか病気のことを知らせずにいたので、彼が心の底にどんなに深い苦しみを抱えてけなげに生きていたのか、と想像すると、胸が張り裂ける思いです。
 食事を家族で囲むことができた時期は、彼が好きなものを食べられるように、慣れない料理に挑戦したり、栄養価の高いものを用意したりして、母親としてできることを精一杯頑張ってきたつもりです。彼がいなくなった今は、凝った料理をする気力もなくなり、自分が食べられそうなものを簡単に作って家族に出すだけで、家で食べる楽しみは激変しました。
 先日、息子が去年一時的に緩和病棟に入院していた病院の入り口で、いつも受付をしていた方を見かけました。その当時、毎日私が病院に通って来るのを気遣い、いろいろ声をかけてくださっていたので、あらためて報告とあいさつをすべきところでしたが、一瞬にして入院中の息子の姿が蘇り、涙があふれてあわててその場を去りました。
 もう今は息子はここで一緒に生きていくことはできなくなってしまったけれど、彼はずっと私を気遣ってくれている。泣いて泣いて、悲しみがあふれて止まらないとき、ただただ息子のことが恋しくて眠れないとき、「俺、大丈夫だから。そんなに泣くなよ。その顔みっともないよ。」と言っている気がします。
 かけがえのない我が子を亡くした悲しみを、思いっきり吐き出させてもらうこのような場所があり、日々何とか過ごしています。
 皆さん、同じだと思います。。。

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