こんな形で親を置いていくなんて辛すぎる

#1943
mother

新型コロナ肺炎のため緊急事態宣言が出て一か月。家にいる時間が格段に増えて、皆さんも何とも言えない時間を過ごしていることと思います。
昨年のこの時期は、25歳の息子が癌の治療を断念し、骨転移等の痛みをとるために緩和病棟に一か月の入院後、奇跡的に体調が良くなって、家に晴れて退院してもどって来た頃です。

車椅子生活が少しでも快適に送れるようにと、部屋の家具の配置を大幅に変えたり、在宅医療のスタッフや、介護用品レンタル業者との打ち合わせなど、目が回るほど忙しかったけれど、息子が帰ってくると思うだけで、何も苦では無かった。ただ、ひたすら息子の為にいろいろできることが嬉しかった。

しかしその後は、一時的に良くなったり、悪くなったりの繰り返しで、最後は急こう配で病状が悪化し、今年の初めにとうとう亡くなってしまいました。家族はもちろんですが、当の息子は、どんなに悔しかっただろうと思います。

息子が自分で買って使わずにいた新品の衣類や持ち物もたくさん残っています。今日も、泣きながら息子の部屋の掃除をしました。
一年前は、病気のお子さんを持つ方だったら、コロナに感染したらどんなに危険な状況になるかという今の事態など、まるで想像できませんでしたよね。

子供はいつか自分の足で立ち、親から巣立っていくのが当たり前だとしても、こんな形で親を置いていくなんて辛すぎる。もっともっと息子のそばに寄り添っていたかったです。

ひょっとして、まだ一緒に過ごせる時間が長く残されているのかもしれない、というかすかな望みに縋りつくようにして、がむしゃらに頑張っていた一年前の自分を、今は悲しく思い返しています。

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