息子が甲状腺癌の診断を受けたのは高校生の時でした

#1939
mother

風の子さん、私も自分の無力さを強く感じています。

息子が甲状腺癌の診断を受けたのは高校生の時でした。この癌はもっと早くわかっていれば、甲状腺そのものを切除して他の臓器への転移を防げる可能性があったのに、すでに発見の段階であちこち転移していました。
小中学校は風邪もひいたことがなく皆勤で卒業。健康診断も何も引っかからなかった息子が、高校になって自分の体つきに違和感を感じ、誰にも知らせず、たった一人で病院に行き、詳しい検査を受けてわかったのが遺伝子変異による甲状腺癌。ドクターから突然電話をもらったとき、どう応答したのかまったく覚えていません。帰宅した息子と何を話したのかも記憶にありません。ただ、この癌は進行が遅いので、気長に治療に取り組んでいくしかない、頑張っていこう・・・こんな常套句のようなことを息子に言ったような気がします。夫も私もショックで体重が激変しました。

それから八年間。希望を失わず、息子はすべて自分で考え決断し、自分の運命を自分で引き受けて、自分でしっかりとその短すぎる人生を生き抜きました。親ができることは、ただその全てを受け入れ、ともに寄り添って歩くこと、それだけでした。

本当に悔しいです。もっと早い段階で癌を見つけてあげられなかったこと、病気が進んで治療の効果が出なくなり、骨転移の痛みで毎晩寝れないと苦しんでいたこと、なぜもっと早く気づいてあげられなかったのか。
あまりに我慢強く(親を思うのもあってか)、遠慮していろいろ言えなかったのだろうか。どうして、どうして? と亡くなってまだ三ヵ月ですが、ずっと問い続けてきています。
子供のことはよく理解していたつもりで、肝心の健康面のことは何もわかっていなかった。自分はひどい無知な親だったといくら後悔てもしきれません。

こんな親から、どうして息子のようなすごい人が生まれたのだろうか。誰にも真似できない強い精神力と大きな心を持っていた息子。今では遠いところに行ってしまったけれど、少しでも息子が示してくれた姿に近づきたい・・・と心の中で思っていても、現実は毎日息子の写真を見て恋しくて泣いているだけ。息子に諭されることばかりしている母親です。

風の子さんのお子さんは、まだ本当にお小さくて、お母さんの悔しいお気持ちは、きっとほかの誰にも比べられないほど強いものですよね。

でも、生まれてきてくれてありがとう、その思いは私も同じです。どんなに闘病がつらく、結末が分かっていても、もう一度親子になって子供とめぐり逢いたいです。

生かされている私たちは、旅立った子供たちほど立派なことはもうできないとしても、天国にいる素晴らしい子供たちを誇りに思い、ともに過ごした思い出をしっかり胸に抱くことはできる。そうやって毎日がんばっていくしかないですよね。

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