
当サイトについて
「天使になった子どもたち」は、病気・事故・自死(自殺)・災害などでお子様を亡くされたご家族のコミュニティサイト。経験者が悲しみを打ち明け支えあい、悲しみも喜びもともに分かち合える場所です。
ここには、あなたと同じ悲しみを持つ仲間がたくさんいます。悲しかったことも、嬉しかったことも、みんなで分かち合いましょう。
ユーザー登録および、ご利用にかかる費用は不要です。
仲間と繋がるユーザ登録
閲覧・投稿は、ユーザー登録をしていなくてもご利用いただけます。ユーザー登録後にログインすることでご利用いただける機能もございますので、詳細は「利用方法」をご覧ください。
沿革
2006年4月 開設
病気で子どもを亡くした家族のコミュニティサイト「天使になった子供たち」(minna.eek.jp/angel)をスタートさせました。2011年頃まで、YUTAの母さんに管理人の手伝いをお願いし、二人三脚で運営。
2016年3月から、病気以外の出来事「事故・自死(自殺)・災害など」でお子さんを亡くされたご家族にもご参加いただけるようになりました。
2020年7月 リニューアルオープン
サーバー移転とシステム再構築。サイト名を「天使になった子どもたち」(「子供」→「子ども」)に変更。
あなたの言葉で、救われる人がいる。
子どもを亡くした経験がない私がこのコミュニティサイトを運営しているのは、若くしてこの世を去った友人とご家族との出会いがあったから。
管理人:輝く子どもたち@はな
私の生きる意味、彼が生きていた証
梅雨明けをして青空が広がる休日に、私は友人をバイク事故で亡くしました。ちょうど1か月前にも同じバイクチームの仲間が事故で亡くなったばかりで、友人は私に「俺は死なない」と約束してくれた矢先の出来事でした。
数十分前に彼と交わした挨拶が、彼の笑顔を見る最後の瞬間になろうとは思いもしません。次に彼と会った時にはすでに呼吸はなく、大勢の人が集まる中心で、彼は紫色の唇をしてアスファルトの上に横たわっていました。
病院の廊下で彼のお母さんから悲しい報告を受けた後、彼の自宅にお邪魔して、ご家族とたくさん話をしました。通夜も告別式も参列し、彼のお骨を拾っているのに、現実を受け入れられない自分がいます。
自責の念に駆られ、生きる気力を失った私を支えてくれたのは、バイク仲間でした。彼の話をして、バカやって笑わせてくれて。彼らの存在があったからこそ、今の私がいます。
高校3年生の私に「死とは何か」「生きる意味」を教えてくれた彼の意志を継ぎ、私は自分のバイクチームを作り、仲間を増やし、結婚するまではその活動が私の生きる意味であり、彼が生きていた証となったのです。

ジュンコとの別れ
妹のようにかわいがっていた、ジュンコとの別れもありました。
「なんでもっと早く言ってくれんかったの~。はなさんがバイク好きやって知ってたら、もっと高校生活が楽しかったのに!」
ひとつ年下のジュンコは部活の後輩で、部長の私にいつも反抗的な態度をとり、顔を合わせればいつも険悪な雰囲気になっていました。そんな彼女から連絡があったのは、私が高校を卒業した後。私のバイクチームに入りたいというのです。久しぶりに会ったジュンコは、かわいい笑顔を見せてよく笑い、目をきらきらと輝かせながら将来の夢を語り始めたのです。
そして、ジュンコは夢を実現させるため、高校を卒業すると大阪に移り住み、新しいバイクチームを作って巣立って行きました。
彼女からは電話や手紙で近況報告があり、一緒に大笑いしたり喜んだり、大切な人が事故で亡くなったと電話がかかってきたときは一緒に泣きました。彼女の悲しみが和らぐまで話を聴くことしか私にはできなかったけれど、かつて私が仲間に支えられたように、寄り添うことが癒しに繋がるのだと思いました。

ジュンコが大阪に引っ越して3年ほど経ったGW。1本の電話により、彼女の死が告げられました。「私は生きる」と約束した仲間がまた一人、空へと旅立った…。「ジュンコは実家に帰るから、そっちで待っていてほしい」バイク仲間から連絡を受け、私は彼女に会いに行きました。
もう笑うことも怒ることもない、安らかな顔をしたジュンコを前にして、悲しみと悔しさで震えが止まりません。私には彼女を止められたのではないか、あの時にこうしていたら、きっとこんなことにはならなかったかもしれない…。私はご両親にかける言葉も見つけられず帰宅しました。
10年ほど過ぎてから、私は彼女の自宅を訪ね、お母様と話をすることができました。ジュンコと過ごした高校生活やたくさんの思い出話をしながら、ふたりで泣いたり笑ったりして、自分も母親になり、お母様の悲しみにも共感したりしながら時を過ごしました。
天使が導いてくれる不思議な出会い
このサイトに集まる皆様の悲しみは、他の方には理解しがたい部分もあるでしょう。「死にたい」とはっきり書き込む方もいらっしゃいます。けれど、悲しみを分かち合いながら、悲しみの奥深くにいたとしても、何もできない日々を過ごしていても、みんな生きている。
「私は生きる」と約束した仲間たち、空へと旅立った小さな命との出会いから、新しい出会いに繋がっています。天使が導いてくれる不思議な出会いです。
「消えてしまいたい・・・」あなたの悲しみに寄り添ってくれる方との出会い、誰かを想いながら言葉を紡ぎ、その言葉に救われる人がたくさんいます。
傷つきやすくやさしい方が集まるこの場所を管理しながら、皆様が心穏やかに過ごせるよう祈っています。
